あらしのあとに [空を見上げて]
バラバラに飛び散って・・ぜんぶ消え去ったように見えても
かならず残るもの生まれるものがある。
真新しい心がちゃんと行く末を知っている。
チカラの源 [家族]
この夏、めずらしく食欲が落ちていた。
滅多にないことだ。
夫の知人が帰省した際お土産にと、博多の明太子をくださった。
早速、炊き立ての玄米&博多明太子。
世界最強コンビ(わたしの中の)!
夫のにぎるおにぎりは日々進化している(と思う)。
昔のは、歯型がしっかりついた・・(かたかった)。
この日にぎってくれたおにぎりは、あまりにうまかった。
出来上がったでっかいおにぎり合計4つ、黙々とふたつずつあっという間にたいらげた。
こんな風にわたしの底力はきっと育っていく。
いちにち
よく足を運ぶお店の店主に、大きな籠を送ってもらった。
一昨日会ったとき、思わずおしゃべりが弾んだ。
何だかキモチまで弾んできて、帰り道スキップしてた。
籠の底に一枚のカードがあった。
「いい一日になりました」
毎日は、ジタバタしようがのんびりしようが、ただ過ぎていくように感じるけど、
そんなことはない。
一日は、出会いにみちている。
4つめのホテイアオイの花が咲いた朝。
夏の終わり [音]
朝、散歩するとき、まわり道して通りぬける森。
つい一昨日までは油蝉の大合唱だった。
今朝はもう、ひたすらシャワシャワシャワ・・
四方八方から沸き起こるツクツクホウシの洪水を浴びながら、
次へ進まなくてはいけないのに
まだ何も気持ちの準備ができないまま
自分だけがおいてけぼりにされたような無力感。
いくつになったって、胸がしめつけられ、眩暈を起こしそうになる。
ナツの終わりを知るもののシラベ。
ナツヤスミメモ [暮らし]
実家にて。
庭の葉陰は蝉の抜け殻の宝庫。
あちこちに鈴なり。
初夏漬けた梅干の様子を見ながら母に教わること多し。
それにしても、庭の梅の実の何と大きいことよ!
梅酒に漬けてあった年代モノの青梅をついぱくぱくっと食べ、よっぱらう。
九州にいる母の義姉(現在難病で入院中)からの電話でしみじみ話をする。
はじめて声を聞くのに、ふしぎなナツカシさを覚える。
洗濯もの取り込み中、縁側でうたた寝。
変わらないシルエットで丁寧に洗濯ものをたたむ母。
いつの間にかかけられたタオルケットにしらんふりするわたし。
出掛けるたび、玄関で掛けられる声。
「車に気をつけなさい」。
ハッと子どもにもどる瞬間。
守られているのはいつも自分の方だと気づく。
父がレコード盤に針をおろすのをじっとみる。
ブツッ・・プツンと時折入る音に聴き入る。
父と夫の誕生会。
ケーキの火を消して・・
暑かったナツヤスミが終わった。