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ちいさな木陰 [アサノジカン]



よく花屋に入ると、いっせいにはじけるような笑い声を聞いたような錯覚を起こす。
小学校の休み時間のわんわんした音を遠くで聞いたような・・

今日の花屋には、普段の生活の中にはないまぶしいくらい明るい春色たちが勢ぞろい。
そして、やっぱり今日も話しかけられているような気がした・・。

まだ風が冷たく感じられるので、みずみずしい表情と春の生気にふわっと包まれた。
久しぶりに花を買おう、そう思うと心は弾んだ。
さて、どんな花にしよう、この時期こでまりとミモザはいいな、はなやかな色も・・
引かれたのは、店の奥まった場所に在った彼岸桜。

ごつごつした枝の重みを腕に感じながら、花屋を出た。
さっきより一段明るくみえる光の中を歩いていると、あら桜ねぇと笑ってくれた人がいて
さらに弾んだ。
ちょっとおまけに今日春を運ばせてもらえたような気がして。

覗き込むと、可憐なつぼみがふくらんでいた。
静かに。







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 [アサノジカン]

みつめるべきものは、ありのままの今のジブン




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浄化 [アサノジカン]

朝、メダカの餌やりをしていた夫から「ほおぉー・・っ・・?!」
ため息のような叫び(?)声が。

支度の手を止めてそばに行くと、見たこともない花が咲いている。

・・ホテイアオイ、
一体、いつの間に?!

昨日の朝、餌やりをしたのはわたし。
でも、その兆しにまったく気づかなかった。
そのことに、軽いショックを受けた。

自分を責めては落ち込んで、今ある我が身を嘆くばかり。

みえるはずない。

自分の周りにちゃんともたらされるシアワセをみつけられないでどうする。

今年は、花が咲いた。

ホテイアオイがどんな色や形の花をつけるのか・・
そばで感じられることが、今、何よりもうれしい。



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いちにちをはじめるために [アサノジカン]

平日の朝。
とある駅ビルの喫茶店(今流行のコーヒーチェーン店のひとつ)で
夫と珈琲(わたしはカフェオレ)を飲むようになった。

もう4ヶ月になる。

家で朝ごはんを食べ、ちゃんと珈琲を淹れればそれもできるが、ちがう。
お金がかかるかからないではなく、一日をはじめるきっかけが必要だった。

毎朝早起きし、40分ほど歩くときも、着いて珈琲を飲むひとときを思うと胸が躍った。
(とにかく少しでも寝ていたい夫にとっては迷惑な話かもしれないが)
この朝の時間をもつようになって、少しでも前へ踏み出す力になっていることに気づく。

たかが、30分。
その後、それぞれの場へ向かう。

この朝の風景を過ごすことで心にスイッチが入る。

その場には不思議と馴染むもので、周りに座る顔ぶれもほぼ同じなので(時間も同じ)
徐々に互いに覚えていくのも面白い。
(あれ?今日はあの人遅いな・・あ、来た!とか)
大方スーツ姿のサラリーマン、OLの方が多い。

あわただしく動く風景の中で、一日をはじめようと思ったら、
こういう時間を必要としている人がここにもいるんだな・・と思うと
共感を覚え、ほっとする。

平日の5日間、こうして朝を外で過ごす我々だが、
土日の朝は、家でおいしい珈琲を淹れたり、
晴れていたら、おにぎりと水筒を持って出掛けたりする。
その日の思いつきで。


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池のほとりで [アサノジカン]

ちかくの公園のまわりを散歩していたら、なにやら人だかり。
カメラ小僧?(おじさん?)がわらわらと集まっている。

近寄ってみると・・・



きれいなコトリ。

胸が橙、背中は鮮やかな青。


たくさんの人を魅了し、知らん顔(笑)♪


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こはる [アサノジカン]

うちの中がぽかぽかしてる。

なんとなくただよう気配・・。

そわそわしながらとなりの部屋へ行ってみたら、

春のにおいであふれてた。


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あいさつ [アサノジカン]

あいさつを交わすことが好き。
朝のあいさつはいちにちのはじまりだから、特別。

今朝、家の近くの小学校のそばを歩いているとき、
突然、後ろから「おはようございます!」と声を掛けられた。
ふりむくと、すぐ後ろを歩く低学年とおぼしきひとりの女の子。

「おはようございます」と返すと、

えらくかしこまった様子で、遠慮深そうに、「これからおでかけですか?」

・・えっ?!コレカラオデカケデスカ??
なかなか洒落たこと言うなぁ・・

思わず笑って、
「お仕事に行ってきます!」と返すと、

「そうですかぁ、、いってらっしゃい!」と。

わたしたちもあわてて、「いってらっしゃい!がんばってね!」

「はぁい、いってきます!」

最後まで実にきちんとした、ちょっと不思議な(笑)少女だった。
いかにも低学年にみえる児童との会話とは到底思えないようなやりとりだったけど。

この少女のおかげで、朝いちばんの曇天の空気に光が差した。

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その人なりの礼儀正しさを身につけた人が好き。
社交辞令ではなく。

基本的に何気なく大切にしていること、ふとした瞬間に見えるときがある。
そういうとき、あぁ・・この人いいな、と思える。

かれこれ20年近く前、学生時代の夫は、短気で、とんがっていて、
どちらかと言うとのんびりのわたしは、しょっちゅう他人といる夫のそばでひやひやし通し。

街を歩けば、交差点でぶつかる人にいちいち噛みつかんばかりでつかみかかろうとするし、
車で走行中、タクシーの運ちゃんの許しがたい運転(わたしも頭にはきたが)にも、
やはり許すことなく追いかけたり、追いかけられたり・・わたしまで巻き込まれる始末。
そういうことが実によくあった。
そんなことがあるたび、”・・たまらない、こういう人とは一緒にいられないぞ・・”と
心の中で幾度となく強く思ったものだ。

昨日、久しぶりに車で横浜まで出掛けた。
高速を使うと毎回、あぁ・・と思うことがある。

高速の料金所の人に必ず短くだが、お金を渡すときは、”お願いします”、
引き換えに領収書をもらうときは、”ご苦労様です”
20年前から欠かさない夫の姿勢。

けんかしてどんなに腹を立てていようが、どこかの料金所に立ち寄ると
変わらず自然頭を軽く下げ、声を掛ける夫を見ると思わずかかってしまう魔法の呪文。

ふと、あの頃の自分たちを思い出す。


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あさのじかん [アサノジカン]

先週、突然はげしい無力感におそわれ、うまく動けなくなってしまった。
自分でもどうしたらいいかわからず、途方にくれた。

日曜日。
「あしたから、朝、いっしょに歩こうか」とひとこと。
・・毎朝ぎりぎりまで寝てる人が?!朝に弱い人が・・?!

そして、きょう。
毎朝夫が自転車を飛ばす通勤の道のりを、一緒に歩いた。
夫は、自転車を押しながら。
わたしは、となりを歩いて。

たかが30分だけど。

冬の朝の空気がだんだんあったまってくるのを感じた。
みんなが動き出す時間。

30分がもたらしてくれるものは、きっとおおきい。


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