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おばあちゃんの手 [家族]

昨日、大阪で暮らす祖母に、手紙を書いた。
夫の母方の祖母は、ただいま、94歳。
その年齢にして、どこも悪いところはなくピンピンしている。
手紙をやりとりしていて、祖母の書く文字の達筆さと勢いに、いつも驚く。

手紙は、母の日と、敬老の日によく書く。
結婚してから、いつしか習慣になった。

わたしには、もうこのおばあちゃんしかいないから、キモチを寄せているのかもしれない・・
そう思っていたが、わたしは、この大阪のおばあちゃんがただ本当に好きなのだ。

おばあちゃんは、いたずら好きで、面白い。
結婚する前に、遊びに行ったとき、

「遊びに来た○○(夫の従兄弟)ちゃんたちに、ひじき煮てやったら、
漢方茶(おばあちゃんがいつも飲んでいる薬)が目の前にあったからつい混ぜてしもぅてん!
まーええやろう思て、そのまま出してやったら(笑)なんもしらんと食べとったわ~」
としらんぷり(笑)

夫が子どもの頃には、悪さするドラ猫をゴム鉄砲で撃ってやったとか・・

そういう話ばかり聞いていたので、初めて会うときにはいろんな意味でドキドキしていた。

初めてお会いするおばあちゃん、
背丈は、140センチくらいのちいさなおばあちゃん、
でも、握手したその手は、すごかった。
おばあちゃんのその華奢な姿からはとても想像できないほど、
その手は、がっしりと大きく、分厚く、温かかった。

人の手と木の年輪って似てると思うときがある。
日々をちゃんと積み重ねて生きてきた人の手。
そういう人の手は、ちゃんと触れたときに物語る気がする。

おばあちゃんのことを思うとき、いつも、おばあちゃんの手の感触を思い出す。
自分の手を、じっとみつめながら。


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ちょんまげ侍金四郎

私は祖父母とは縁遠く、母方の最後の祖父が7歳の時に他界してしまいました。
でも祖父の姉が存命であったので、茨城の母の田舎に行くと必ずおじゃましていました。

色浅黒く皺深く、煙草吸いでご高齢になっていても野良仕事に従事していた人です。
戦争で子供二人を死なせてしまい、家の中に写真が飾ってあったのが印象的でした。たしか私が中学の時に他界されました。

お墓には嫁を紹介しに行ったきりです。

昨日は父方の祖父母の墓参りに多磨霊園まで一人で行ってきました。
こんどは茨城のお墓参りに行きたくなりました。
by ちょんまげ侍金四郎 (2005-09-20 13:36) 

ニコ

お手紙を書くのって、背筋が伸びますよね。
そういうコミュニケーション、いいなぁと思います。
人との付き合いを、とても大切にしている月うさぎさんらしいな♪
うちは大家族だったんで、私が高校時代まで、曽祖父も曾祖母も元気でした。
だからなのかどうかわからないけど、私、お年寄りって好きかも(笑)
近所の人を呼んでのお茶飲みに、時々参加して世間話を聞いてました。
(これがまた噂話ばかりなんだけどね~・苦笑)
私、ひいおばあちゃんっ子だったんだ。大好きだったなぁ。
今でも時々、夢を見ます。
by ニコ (2005-09-20 16:32) 

月うさぎ

*ちょんまげ侍金四郎さんへ*
ちょんまげ侍金四郎さんは、節目節目に、こうしてちゃんとお墓参りされているのですね・・感心してしまいます。
わたしもこの年齢になって、ご先祖を大切に思う気持ちが、やっとしっくりと理解できるようになりました。(いけませんね・・)

両親からは「目上の人間を敬いなさい」と教えられましたが、ある意味、やっと実感しているところです。
わたしもこの間、お盆にお墓参りに行ってきましたが、自ら進んで行ったお墓参りは、キモチが静かになるような気がしました。
by 月うさぎ (2005-09-20 16:45) 

月うさぎ

*ニコちゃんへ*
>私が高校時代まで、曽祖父も曾祖母も元気でした。

これは、すごく恵まれたことですよねぇ・・いやぁ驚きました。
ある意味、うらやましいなぁ。。
わたしは子どもの頃からなぜか(近所も含め)、おじいちゃんおばあちゃんが好きだった。よく、怒られたり、たしなめられた後に、お菓子もらったからかな(笑)・・
>近所の人を呼んでのお茶飲みに、時々参加して世間話を聞いてました。
>(これがまた噂話ばかりなんだけどね

すごい!想像できる!いっしょに和んでる姿まで(笑)!
ひいおばあちゃんっ子・・それもわかる気がする。。
きっと、ニコちゃんは、そういう方々に守られてるね。。
by 月うさぎ (2005-09-20 16:51) 

megkiwi

結婚してから、私も敬老の日にはおばあちゃんに手紙とお菓子を贈る習慣が出来ました。

漠然としてるけど、いい歳のとり方をしたいなぁって思います。
笑顔のしわが深くってもいいじゃない!のように。
by megkiwi (2005-09-20 22:37) 

tomo

私の方の祖父母は皆他界していて、今唯一のオバーが
旦那の父方の祖母です。
昨年97歳で沖縄のカジマヤーというお祝いをやりました。
ずっと北部で1人暮らしでしたが、数年前から那覇で暮らしています。

耳は遠いですが、物凄い読書家で、ハードカバーの難しい本も週4冊のペースで読破しています。
那覇に来て、最初はストレスもあったようですが、今ではデイ・ケアーにはまっているらしく、楽しそうです。
那覇に来てくれたおかげで頻繁にムスメに会ってもらえるので、私的には良かった!と思っています。

オバーのおもしろいところは、面食いなところ。

なんだか子供の作文みたくなっちゃいました。(笑)
by tomo (2005-09-20 23:20) 

関連記事に うさぎさんの記事があり遊びにまいりました!
はじめまして!
素敵なおばあ様ですね・・・
うさぎさんの おばあ様に対する気持ちも素敵です!
私の祖父母は既に他界してしまっているので
幸せな気分をお裾分けしていただいたような、、、
何だか上手く説明できませんが、癒されました。
ありがとうございます!
by (2005-09-20 23:31) 

そういえば、おばあちゃんの手大きかったな
と、思い出しました。

「手」を見つめてしまう気持ちよくわかります。

それにしても、おもしろいおばあ様ですね。
思わず ”ニヤ~” っとしてしまいましたよ。
by (2005-09-21 02:47) 

月うさぎ

*meg*さんへ*
megさんもお手紙書かれているんですね!
習慣になると、送る方もなんだかうれしいものですよね。
お菓子とお手紙かぁ・・
わたしは、もっぱら自分たちの近況を、写真と言葉でミニアルバムみたいなものを作って送っています。

>いい歳のとり方をしたいなぁって思います。
>笑顔のしわが深くってもいいじゃない!のように。

共感です!
そのしわさえもいとしいみたいに、自分のことを認められるような生き方していきたいです。表情じわほど語るものはないですよねっねっ(笑)?!
by 月うさぎ (2005-09-21 09:54) 

月うさぎ

*tomoさんへ*
沖縄は、長寿の方が多いんですよね。しかも何といってもお元気で!
歌と踊りと結びついた文化が日常にずっとあることも関係しているのでしょうかねぇ・・お年寄りの方のくったくのないあかるい笑顔をみると、
あぁ・・・参った!・・でも、負けてられないなぁ~と元気も出てきます。

>ハードカバーの難しい本も週4冊のペースで読破

参りましたっ!っていうかすごい!
尽きることのない好奇心!これは・・見習わないと。
でも、何よりムスメさんと会えること、最大のおばあちゃん孝行ですね。
おばあちゃんと居られるムスメさんも幸せだし。
わたし、何となく、子どもとお年寄りの共存ってすごく必要だと感じてるんです。自分も少しそれを味わえたからかもしれないけど。
子どもとおばあちゃんが手つないで散歩していたり、話している光景を見かけると、すごく自然なことに思えます。。

お~~!”面食い”く~っこれが若さの秘訣か(笑)!(・・メモメモ)
tomoさんの作文、大好きです。随分たくさん元気の素をいただきました(笑)。
ありがとうございました。
by 月うさぎ (2005-09-21 11:08) 

月うさぎ

*masiraさんへ*
はじめまして。ようこそ来てくださいました。
関連記事から来てくださったのですね。。ありがとうございます。

わたしにとって最後のひとりになるこの祖母を、大切に思っていきたい、まだまだ教わりたい、とまたキモチを新たにしました。
わたしも、後ほどおじゃまさせていただきますね。
by 月うさぎ (2005-09-21 11:12) 

月うさぎ

*agehaさんへ*
最近手がやたらと気になります。
もともとわたしの手は薄っぺらなのですが、もっともっとこの手が経験しないといけないことがたくさんある気がして。取りこぼしてしまわないように、と思っています。

そうなんです!
おばあちゃんは、ここで書けないような(笑)エピソードもまだまだあって、
いたずら好きでおもろいのでした(笑)
by 月うさぎ (2005-09-21 11:16) 

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