なくしたくないもの、こと。 [キモチ]
この本は、もうずいぶん昔から、わたしの目に、とても気持ちよく馴染んできた。
ずっと、母の本棚に大切に並べられていたから。
最新号で、目に留まったことばがあった。
「なくしたくないもの、こと」
日々を支えているのが、「なくなっては困るもの」。
(中略)・・郷愁は暮らしの根っこをつなぎとめる錨のようなものだとおもいます。
なぜなら、「取り換えがきかないものなどない」という私たちの思い上がりを、
静かにたしなめる力をもっているからです。
後ろを振り返るだけではいけない、
でも、ただ前を見ているだけでは、 時流に流されるだけになってしまうでしょう。
・・「なくなっては困るもの」は、どれも暮らしの錨たる「守るに値するもの」です。
いろいろな人の「なくしたくないもの」が紹介されている。
家族、おばあちゃんとしての知恵、屋号、銭湯、手仕事、絵本、けじめ、縁側、おんぶ紐、
万年筆、かつおぶし削り、近所のパン屋さん、いやだという勇気、醤油さし、力、
小川、手紙。
ひとの思い、感じ方、さらに、人生そのものについて考える。
今、なくなって困るもの。
思いついたのは、つないでいる手。
ある時は、強く握りあい、ともに歩くよろこびを、
ある時は、引っぱられ、一歩、踏み出す勇気を、
ある時は、引っぱることで、勢いがつく。
目にみえるものと、みえないもの。
ほかに代わりがきかない、かけがえのないもの。
そのこたえが、この問いに隠されている気がした。
こたえは、こころのなか。
「日々の平凡さがもつ価値は、
失って初めてようやく明らかになるという独特の性質を持っている」
※エプロンメモの中に、「シャワーキャップの利用」というものをみつけた。
シャワーキャップをキャベツなどにかぶせ、冷蔵庫にしまう、というもの。
着脱しやすく便利だそう(笑) さっそくやってみようっと。
この本は、凄い本だったんですよね。あっ、今もか^^
私も一時期、かなり読んでいた時期があるので、
懐かしくなって、コメントいれさせてもらいました。
タイトルのキャッチコピー、
暮らしの手帖ならではの言葉ですよね^^
by papas (2005-07-29 11:32)
しっくりと読みました。
最近、月うさぎさんのところにくるのが日課のようになりました。
ここで語られていることをかみしめたいと思うわたしがいます。
by ユウ (2005-07-29 11:47)
こんにちは。
ユウさん同様、私もこちらに来るのが楽しみになっています♪
>日々の平凡さがもつ価値は、
>失って初めてようやく明らかになるという独特の性質を持っている
そう!すごくわかる気がします。
気がつきにくいけど、そうなんですよね。
何気なく暮らしている、こんな毎日こそ宝かもしれないと、思います。
私、くらしの手帖は読んだ事がないんですけど
花森安治さんの絵が好きで、絵はがきを2セット購入しましたw
優しいタッチの絵とセンスある色づかいが大好きです。
by ラムネ (2005-07-29 13:44)
☆papasさんへ☆
papasさん、こんばんは。
来てくださり、ありがとうございます!
読んでらっしゃいましたか~、やはり。お好きそうな気がしました。
暮しの手帖は馴染みすぎて、今や手放せない一冊なんです。
古いのに、あたらしい。最近、そんな印象に変わりました。
また、よかったら、お立ち寄りくださいね~
by 月うさぎ (2005-07-29 19:51)
☆ユウさんへ☆
わたしもです!うれしい!
わたしも、日課というか、ちょこちょこ飛んでってますねぇ~
欠かさず立ち寄る景色のいい場所です。
ほかにも盛りだくさんの記事でした!ユウさん、貸してあげるのになぁ
by 月うさぎ (2005-07-29 19:55)
☆ラムネさんへ☆
ラムネさん、ありがとう~!
ラムネさんのところは、ぴょんぴょん遊びに行ってますよね~
ラムちゃんにも会いに(笑)
ラムネさんの日記を読んでいると、そんな気がしますよ~
ちゃんと些細なしあわせを、ひとつひとつ慈しんでいるように見えます。
暮しの手帖は、絵ももちろん素晴らしいけれど、文字の形やバランス、
シンプルなようで、すごく計算された、お洒落で洗練された大人の雑誌という
印象を、ずっと持っています。
絵葉書、みてみたいな。
by 月うさぎ (2005-07-29 20:02)