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幸福なじかん [色]

わたしの仕事。
簡単に言えば、子どもがものづくりをするその場に、ただ一緒にいる。
(求められればサポートする程度)
子どもが描いた絵の、色、形、使った素材、選んだ画材をみる。
中でも、子どもが、今日表現した色を、色彩心理的にとらえて、
その子の心理状態を考えたり、子どもの親と対話(カウンセリング)する。
そんな役割。

みる、きく、さわる、かぐ、そんな五感の大切さ。
守りたいものは、自由なままの好奇心と感受性。
無限の創造性をうみだすこころ。
かんがえることの大切さ。

そういうわけで、絵の中の色を通して、たくさんの子どものこころと出会ってきた。

子どもの絵は、いつも「いまのわたしをみて!」というキモチに、あふれている。
そのキモチに触れ合えるじかんこそ、わたしにとって幸福なじかんだ。

今日は、ひさしぶりに、たくさんの子どもたちの作品を見てきた。
広い会場に、小学生の作品が、展示されている。
わたしにとっては、まるで宝の山に出会えたようで、
会ったこともない子どもたちに、思いを馳せた。

時間の経つのも忘れ、ひとつひとつゆっくりと見てまわった。
作品もさることながら、作品のタイトルに目が奪われることもしばしば。
たとえば、「ガラスの世界のヒクイドリ」とか「ふくろうのみた魔法の夢」「肉体の別れ」など。
思わず、この発想にはうなってしまう。

そして、その後参加したフォーラムでは、こころの土壌がしっかりし、
何より、子どもの表現を大切にしたいと思う、図工の先生の姿があった。

何だか、うれしい予感。


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ラムネ

そうか、そういうお仕事だったのですね。
素敵ですーーー。
子供の人生を豊かにするお仕事ですね。(〃^▽^〃)
五感ってすごく大切だと思います。
なぜってことを、うまくいえないけど・・・
(言葉は自分の気持ちを全て伝えきれなくて、もどかしい気持ちになります)
たくさんのことを感じて生きていきたいなぁと思うのです。
by ラムネ (2005-08-04 08:33) 

ラムネ

ウツボさんの絵のあるページ、TBさせていただきましたm(_ _)m
こじつけが強引だったんですが(笑)
by ラムネ (2005-08-04 09:11) 

ちょんまげ侍金四郎

さっそくまた参上つかまつりました(笑)
子供の絵を見て心理状態を探る、深いお仕事ゆえ大変かと存じまする。
誠に感服つかまつります。。。
ちなみに拙者の兄上は東京学芸大学出身で教師をしておりまする。
まさに賢兄愚弟の王道でござる(笑)
by ちょんまげ侍金四郎 (2005-08-04 09:13) 

ユウ

ふーむ。楽しい予感!
わたしもはんこ劇場などしている場合ではないかも(笑)
by ユウ (2005-08-04 09:47) 

hinata

+++
月うさぎさん、深いお仕事をされているのですね。
仕事はどれもこれも真剣にやればやるほど深いですが、
月うさぎさんのお仕事は、本人の豊かさが特に必要なの打と思います。
そして、続ける中で一層豊かになれるような・。

ところで、以前、陶器の野焼きのため、仮面を子供たちと作ったのですが、
キャラクターを作る子が多いのにびっくり、でした。
そんな場面では、どんな風に対応したらいいのかなぁ、、と悩んだのでした。。
by hinata (2005-08-04 09:57) 

けしごむはんこ部員シンヤ

どういうお仕事をされているんだろうなぁと思っていましたが。
納得です!

月うさぎさんのブログを読んできて、いろんなことが(ぼくのアタマのなかで勝手にですが)、結びあってゆく感じです。

子どもが作りだすものって、素直ですよね。ぼくは、子どもの頃、機会があってソ連(当時です)に行ったのですが、そのとき、子ども同士で砂浜にお城を造ろうとしました。

ぼくがつくったのは、石垣があって、天守閣があるようなお城でしたが、ソ連の友だちは、ケーキのようなお城を造っていました。それを見た時の衝撃が、いまも忘れられません。こういう考え方もあるんだと、少年シンヤは思いました。

そのためか、数十年たったいまも、浜辺にいくと、ケーキのような大きな砂のお城を造ってしまいます(笑)。でも、彼らがつくったようなものは、できたことがありません。
子どもの頃の環境って、重要だなぁとあらためて思います。
by けしごむはんこ部員シンヤ (2005-08-04 10:17) 

月うさぎ

☆ラムネさんへ☆
仕事については、広がり、さらに変化しつつ、
それはそれでまた、なやましいことでもあるので、上手くいえなかったのです。
ごめんなさいねぇ。。
>言葉は自分の気持ちを全て伝えきれなくて、もどかしい気持ちになります
たくさんのことを感じて生きていきたいなぁと思うのです。
すごく、ラムネさんらしい表現。
言葉だけで言い表せないのは、子どもだけでなく大人も同じだと思います。
生きている限り、そのまんま復元できるなんて、あるかなぁ。
わたしも、いつも、もどかしい気持ちでいます。
そういう気持ちをいかに、人に伝えるか、ずっと考えています。
いろんな試みをくりかえします。
ほんとうに。たくさんのことを、ただ、感じて生きていきたいですね!
by 月うさぎ (2005-08-04 19:38) 

月うさぎ

☆ちょんまげ侍金四郎さまへ☆
はっ。ま、またお越しいただき、キンチョーします!
懐の深い洞察とお心に、感謝して、有難く頂戴いたしまする。

>ちなみに拙者の兄上は東京学芸大学出身で教師をしておりまする。
そ、そうなのですか?優秀なご兄弟ですね!
昨日は、教育実習を控えた学生たちが、大勢いらっしゃいました。
皆さん、目がきらきら輝いておりました。
ちょんまげ侍金四郎さまのお兄様もそういうときがあっての
今なのですねぇ、きっと。
ちなみに、わたしは東京学芸大学卒ではありません。
by 月うさぎ (2005-08-04 19:44) 

月うさぎ

☆ユウさんへ☆
いえいえ、ぜひ、はんこ劇場はずっとつづく、でお願いします!
とっても楽しみにしているのですから~
by 月うさぎ (2005-08-04 19:45) 

月うさぎ

☆hinataさんへ☆
ひ、ひなたさんっ(思わずひらがな!)ありがとうございます!
hinataさんのお察しの通りです。
本人の豊かさが足りず、それで、
大きな壁に、真正面からみごと、ぶつかりました(苦笑)
ただ、自分は器用な人間ではないので、やってみたいことを思いついたところで、あれこれできません。
子どもの時からずっと好きだったことを、ただやりとおそう、と。
どういう形であれ、表現することにかわりはありませんよね。
一生をかけて、ゆっくりと、いろいろな感情をひろいあつめながら
やりとおそうと、思います。
>キャラクターを作る子が多いのにびっくり、でした。
やっぱりhinataさんは、そういうことにまで、丁寧で繊細な配慮ができる人ですよね。ある意味、おどろきました。
キャラクターを作る子ども、一概には言えませんが、
ただ単純に、そのキャラクターが好き。
心の中のヒーロー像として、強い憧れを抱いている。
そのキャラクターと自分を、おなじものとして重ねて感じている。
例えば、いじめ、親、先生など、自分にとって脅威と感じる対象を反映している。簡単に思いつくところではこういうところが想像されます。
(実際つかった色、形、タッチ、作っているときの勢い、迷い、所作などから
まったくちがう意味も現れることがあるので、ブログで説明するのはなかなか難しいのですが。。)
やるな、とは言えないし、言ってもやりますねぇ(笑)
そして、やるだけやったら飽きます。
そういう成長過程にあるというか。(周りの子どもが作っているのを見て、同調する場合も)
自分がこれ!と思う1番を、キャラクターだ、と思いつくなら、
それ以上すてきなものを思いつくのは難しいかもしれませんよね。
作品って、その時の自分をそのまま表すものだと思うので、
きっと振り返って、こんなキャラクター好きだったんだ!なんて
いい思い出になるのでしょうね。
こういうこと、聞いていただけてうれしいです。
非力(汗)ですが、もし、何かあれば、いつでも言ってください!
by 月うさぎ (2005-08-04 20:15) 

月うさぎ

☆少年シンヤさんへ☆
読んでいて、とてもやさしいキモチになりました。
シンヤさん、どうもありがとうございます。
今、読谷で暮らすシンヤさんにはもちろんですが、少年シンヤさんにも今会いたかったなぁ。。きっと日が暮れるまで遊んだでしょうねぇ(笑)

ソ・ソ連ですか!!それはまったくちがう環境ですね。
そうなんです。シンヤさんが感じたまま、まったくとおりです。
ただ、素直にじぶんの(思う)おしろを、ふたりがつくった、だけなんです。

ロシアの子どもの、ケーキのようなお城も見たい気はしますが、
シンヤさんが、天守閣のお城を作っているところが見たいです!
ひたむきな姿でしょうねぇ。。。
時が経っても、なお、ケーキのような、大きな砂のお城を作ってしまうシンヤさんのこころには、きっとロシアのともだちへの思いがあるのでしょうねぇ。
シンヤ少年は、こうして、すごくすてきな大人になりました。
by 月うさぎ (2005-08-04 20:28) 

mami

スミマセン。過去記事にコメントお許しください。
他にも書きたい記事はたくさんあったのですが、
月うさぎさんのお仕事にとっても興味を持ちましたので。

言葉で触れ合っているときに感じる月うさぎさんの無限のやさしさは、
こういう素晴らしいお仕事で培われたものなのだと納得しました。
絵を通じて子供の心を捉えていく、
ご自身の感覚も必要でしょうからきっと容易なことではないと思いますが、
それ故にとてもやりがいのあるお仕事だと思います。

>子どもの絵は、いつも「いまのわたしをみて!」というキモチに、あふれている。
そのキモチに触れ合えるじかんこそ、わたしにとって幸福なじかんだ。

こんな風に思いながら子供たちに向かわれる月うさぎさんに
サポートされるお子さんたちはシアワセですね!
by mami (2005-08-13 08:56) 

月うさぎ

☆mamiさんへ☆
mamiさん、ようこそ過去にさかのぼって来てくださいました~(涙)
とってもうれしいです!朝からとてもいいキモチにしてもらいました。
わたしのやっていることに共感してくださったということは、
きっと、mamiさんの中にもおなじキモチがあるということだと思います。
特に、今、ちいさい娘さんを大切にしようと、思っていらっしゃるmamiさんだからこそ、です。
わたしは、人と関わる仕事をしたいと、ずっと思っています。
ただ、人見知りなところがあるし、かなり不器用なところがある(苦笑)ので、
大勢の人は苦手なのです。
子どもの中にいると、自分のこころをごまかさないでいいので、
自分には合っている気がしています(自分が単なる子ども)。
おとな対象の仕事もしているのですが、そのときは、
なるべくひとり対ひとりで、自分が素直に向き合えるような方法をとっています。
いつか、一緒に遊びたいですね~(笑)
mamiさん、遊びに来てくれて、どうもありがとう!
by 月うさぎ (2005-08-13 12:38) 

tama

こんにちは、初めまして。
「図工室から」に来ていただきありがとうございました。ZUKO展もご覧いただいたようですね。いかがでしたか?ご感想でもいただけるとうれしいです。
すてきなBLOGですね。すっきりして清潔な感じが女性らしくていいな、と思います。
私ですが、ZUKO展以後、すっかり怠けていて、仕事が山積みになってしまいました。BLOGの更新もボチボチやり始めているところです。また新しい話題を掲載していこうと思っています。
次は、図工だいすき子ども美術展です。Webページも更新していかなくてはいけません…。図工だいすき子ども美術展はご存じですよね?こちらもすてきな作品はいっぱいです。
http://www.zukodaisuki.com/blog/
では、また。
by tama (2005-08-19 02:03) 

月うさぎ

☆tamaさんへ☆
こちらにも来ていただき、感謝します!(早速、tamaさんのところにもおじゃましてきました!)

>ZUKO展以来、すっかり怠けていて、仕事が山積みになってしまい・・・
このお気持ち、とてもよくわかります!
こういうことを形にした後って、飽和状態になりますよねぇ・・
普段のお仕事との兼ね合いなど、物理的に時間という問題も・・。
本当にご苦労も多いこととお察ししますので、ただただ、尊敬してしまいます。
自分の心に風が通る道をつくっておくことは、ほんとうに必要だなと痛感しているところです。
こうして、現場で働くtamaさんと出会えたこと、心強く感じています。
どうぞ、これからもよろしくお願いします!
現場の生の声、交換していければ本当にうれしく思います。

「図工だいすき子ども美術展」のこと、書いてくださってありがとうございます。
更新もたいへんそうですよね・・あぁ~~っtamaさん!がんばってください!
あ、でも、けして無理なさらず、ぼちぼちで!(不可解?)
今からとっても楽しみです。
たくさんのおとなや、親や子どもたち、そして、子どもに接したことのない人たちにも、素敵な作品たちが、tamaさんの思いも乗せて届くことを、切に願っています!


もちろん!行きます!
by 月うさぎ (2005-08-19 10:33) 

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