みちしるべ [ルーツ]
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「あなたが何であるか」は、神からあなたへの贈りものです。
「あなたが何になるか」は、あなたから神への贈りものです。
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今読んでいる本の中にしんと横たわっていたものが、くいっとひっかかった。
ずっと昔、祖母や母の口から何度となく聞いた気がする。
心もようも、今鮮やかにおきあがる。
シラベ [ルーツ]
学生時代、お金を貯めては旅をくりかえししていた。
これから先、もっと自由に使えるお金と時間を手にするだろう・・と信じながら。
今思えば、あんな経験はもう二度とできない。
「たとえコトバが通じなくても、ウタとオドリは共通言語」
旅の途中、知り合ったある年上の人が言った。
歌も、ダンスも、人前でする度胸はわたしにはなかった。
それでも、すんなり納得できた。
人間のルーツは自然そうしたリズムを持ったものだろう、と思えた。
音楽は、どういうときもすんなり心に染み込んでくるから。
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ともだちがくれたギターのCDを聴いていると、
遠く、懐かしいやさしさを思い出す。
澄んだ音色が、さざなみのように心を泡立たせる。
弦をすべるときの音さえ、琴線を鳴らす。
ちょうどいい温度にあたためられた砂浜に寝そべってるみたいに。
ちょっと泣いたあとには
愉快なトビラがひらく。
数日、この音に浸っていたら、
旅の思い出のかけらがきらめいて、
また、無性に旅したくなっている。
何もかもを飛び越えて。
空に咲く花 [ルーツ]
カ・アヌエヌエ
それは虹
美のなかで大地を輝かせるもの。
(「日々是布哇」デブラ・F・サンダース著)
数日前、偶然書店で目に留まった一冊の本。
365日分の古代ハワイ人のコトバたち。
7月15日の項に書かれてあったコトバ。
大好きな虹に後押しされるようで、うれしさがこみあげた。
きょう、39歳を迎えた。